コンクリート壁式構造の利点としては、住環境の点からは、住戸間の遮音性に優れており、火災に対しての耐火性、防火性及び断熱性も優れている点が考えられる。
構造的な点からは、荷重を分散することで、基礎をコンクリートベタ基礎とし、杭工事の負担を少なくなるように考慮している。
配置計画としては、住棟を2つのブロックに分けて、遮音性能の向上と住戸間のプライバシーを確保している。 また、南側隣地には将来どのような建物が計画されるか分からないので、あえて南側からの採光を期待しない計画とし、プライバシーの保たれたコートヤード(中庭)を設け、採光、通風に利用している。