DRA-CAD 備忘録  

DRA-CADのNon-regular Manualを公開します。不具合があっても自己責任でお願いします

この他にもFacebookにも掲載していますので、参考にして下さい
 https://www.facebook.com/DRACLUB.since2012

操作系

 マウスの第4,第5ボタンに好みのコマンドを割り付ける方法

DRA-CAD13から5つボタンマウスへのコマンド割付ができるようになりましたが、環境設定からだと表示されているコマンドしか選べません。キーボード割付だと「新しいキー割付」のところで割り付けたいボタンをクリックし、コマンドを選ぶと割り付けることができます。
ただし、第4,第5ボタンへの任意の文字列は割付できません。
[種類]の中から、コマンドを選択して割付します。
表示範囲の記憶」をインポートしたい
DRA-CADには、「表示範囲の記憶」コマンドというがあり、2次元、3次元モードでそれぞれ9画面を記憶しておくことができます。
 DRA-CAD9までは、他の図面の表示範囲を呼び込むことはできませんでしたが、DRA-CAD10から他の図面から呼び込むことができるようになりました。
 私が重宝しているのは、パースのアングルを同じにできる点です。通常、パースを作成し、カメラでアングルをいくつか作成したら、S1〜S9でカメラのアングルを登録します。その後、代案を別名で保存すれば、カメラのアングルは同じになりますが、後からアングルを変更することも多いので、最終的にこのコマンドで同じアングルにしてレンダリングし、プレゼンしています。
使い方は、現状では、環境設定で「プルダウンメニュー」の方は、「表示」→「表示範囲の記憶」、「リボンメニュー」の方は、「ヘルプ」→「互換メニュー」→「表示」→「表示範囲の記憶」、あるいは、コマンドラインに「J23」[Enter]で起動します。
起動したら、「呼出し」のチェックを確認後、[参照]をクリックし、読み込みたいファイルを指定すれば、同じ表示範囲が読み込まれます。
※注意点として、現バージョンでは、読み込みたいファイルをDRA-CADで開いていると、表示範囲の読み込みができませんので、一度上書き保存して閉じた後に読み込んでください。
現場監理でスマートに図面を参照する方法 TeamViewer(https://www.teamviewer.com/ja/)というソフトを使って、スマートフォンから事務所のDRA-CADにアクセスし、DRA-CADを操作します。(個人向け無料ライセンスがあります)PDF参照
2次元系
DRA-CADで簡単に正○角形を描く方法 DRA-CADで正五角形や正八角形を簡単に描くには、円を描いて。[円・円弧線分化]でダイアログの「辺数」に五角形なら「5」と入力すれば、簡単に正五角形が作図できます。

 1階のレイアウト図面と同じレイアウトに他の階をする方法

1階平面図のレイアウト図面と同じレイアウトを2階平面図で行いたい場合は、1階のレイアウト図面を2階のレイアウト図面に複写コマンドで複写するだけです。マニュアルに掲載されていませんが、簡単です。

 オーバーレイの表示順番を変える方法

建築図の作成が完了し、設備図を作成する際にオーバーレイで建築図を読み込んで配管等を記入していきますが、部屋名などが邪魔になる場合があります。そのようなとき、白の塗り潰しをすると部屋名が消え、別の場所に部屋名を記入したりするのですが、オーバーレイには、順番があり読み込んだ建築図が一番上だとオーバーレイに上記のことを行っても消えません。そのようなときは、[オーバーレイ管理]コマンドを開き、現在描いている図面を選択し、[上(↑)]をクリックして一番上に変更します

 敷地の周り間を記入する方法

敷地の周り間を記入するには、いろいろな方法がありますが、以下の手順が簡単です。
1.[測定]コマンドを起動し、「距離」と「測定後に即記入」にチェックを入れます
2.測定したい線分を「始点」→「終点」で指示します
3..[文字記入]コマンドが自動的に立ち上がりますので、文字の設定をしたら、[OK]をクリック
4.記入したい線分を[CTRL]+[SHIFT]キーでクリックすると、その線分の角度に合わせた文字が記入できます
→Facebook参照

 ハッチング図形の一部を変更する方法

床のハッチングなどで、工事中に一部仕上を変えたいというときは矩形であれば、「移動」コマンドの「矩形クリップ」にチェックを入れて移動し、変更後、元に戻すのが一番簡単です
→Facebook参照

 テキストコードを活用する

テキストコードとは、図面の中に記入している特定の書式の文字列を現在の情報に自動的に置き換えて表示・印刷する仕組みです。
使い方によっては、非常に便利に使えます
→ファイル名を変更するだけで印刷できる会員証
PDF参照
→後から図面番号や図面名の変更が簡単な図面枠 PDF参照
印刷するのに最適な画像へ一発変換する方法 DRA-CADに画像を貼り付けて「外部参照(シンボル・画像)をMPZ/MPX/MPS内に保存する」を行うとファイルサイズが巨大になることがあります。そんなときは、DRA-CADでPDF変換した後、そのPDFを読み込むとすべての画像が印刷に最適な画像に変換されてきます。この画像をDRA-CADファイル内に保存すれば、ファイルを移動しても画像も一緒に移動し、どこでもきれいな印刷ができるようになります。PDF参照
大判プリンタがなくても原寸図を作成する方法 ロール紙対応の大判プリンタなら、簡単に原寸図を出力できますが、ページプリンタしかない場合に原寸図を作成する方法を説明します。PDF参照
3次元系

 レンダリングを速くする方法

@[スタート]→[ファイル名を指定して実行]を実行します
A「名前」の欄に「regedit」と入力し、[OK]をクリック
B「レジストリ エディタ」が起動するので、次のフォルダを開きます
HKEY_CURRENT_USER\Software\Kozosystem\DRA-CAD21\Raytrace
C右側の「名前」にある「ListX」「ListY」「ListZ」の値を大きくします
 ここの値が大きくなれば、メモり使用量も大きくなるので、「表記」を「10進」にしてまずは「200」程度で試してみましょう。なお、ListX、ListY、ListZの値はすべて同じ値にしてください
 数値が大きすぎると、DRA-CADがランタイムエラーで落ちます
また、大きければ必ず速くなるというわけでもなさそうです
変更したら必ずレンダリングのテストをして数値を決定することをお薦めします
当方の設定は、「400」が一番速かったですが、たまに落ちるので、現在は、「200」にしています(Windows11 64bit メモリ32GB)

 面の材質変更後に環境光を変える方法

DRA-CAD14から面の材質変更ができるようになりましたが、変更した面の環境光を変更しようと材質変更コマンドで[ALT]キーを使ってクリックしてもパッケージのままなので元のパッケージのプロパティになってしまいます。
このようなときは、材質一覧で編集します

 カメラの設定で視点の位置を常にアイレベルにする方法

[表示]→[作業平面の設定]で「原点:」の「Z」に「1500」を入力すれば、カメラの高さは常に「1500」に固定されます

 室内パースの光源設定

天井の照明器具に光源を配置する場合は、200oほど下げた位置に配置します。器具内に光源を設置しても明るくなりません。
また、天上面に補助光として「平行光源」を「影生成」のチェックを外し、「強度」を「0.2」に設定して当ててあげると天井の暗さが解消されます

 円弧状の壁にタイルをきちんと割り付ける方法

DRA-CADでは、モデリングで曲面を扱うことができません。2次元で入力した円を3次元表示すると、多角形で表示されます。これは、[環境設定]「表示」タブの「3D表示の円分割数」に指定されている数値で多角形表示されます(初期設定で<36>)。表示だけでなく、円を引き伸ばして円柱を作成すると、この分割数で指定された[多角柱]になります。この多角柱にテクスチャーでタイルを指定してもきれいに割付は出来ません。そのため、曲面を表現したい場合は、2次元で作成した円や円弧を[円・円弧線分化]であらかじめ、テクスチャーの割付にあわせて変換してから引き伸ばします。
例えば、300角のタイルを割り付けたいときは、円弧の大きさにもよりますが、[円・円弧線分化]で「長さ」を「600」に指定し、「ポリライン化」にチェックを入れ、変換すれば、タイル2枚が割り付けられます。

 パノラマレンダリングした画像をフェイスブックで360度の画像として見せる方法

はじめにDRA-CADでレンダリングした画像には、Exif情報がないので、そのままアップロードしても360度のパノラマにはなりません。
必要なExif情報は、Exif情報のメーカー名「例:Apple」、Exif情報のモデル名「例:iPhone 6」だと思いますが、Exifを編集できるソフトで「DRA-CAD」と入れても認識しませんでした。
フェイスブックのヘルプセンターによると、360度撮影対応カメラ、iPhone、iPad、サムスンGalaxyなどと書かれているので、ここでは、iPhoneの写真を利用しました。
1.iPhoneで撮影した写真をPhotoshopで開き、すべてを選択し、切り取りする(真っ白な画像になります)
2.キャンパスサイズを18,000×3000ピクセルにする(6:1の比率)。
もう少し小さいサイズでも可能なようですが、6:1の比率でも一周しない画像となるようです。
3.DRA-CADでパノラマレンダリングを高さ3000ピクセルで行います(画像が荒れて良いなら、デフォルトでレンダリング)
4.DRA-CADでレンダリングしたパノラマ画像を1で真っ白にした写真に貼り付け大きさを拡大縮小で合わせます。
5.別名でjpegで保存します。
6.フェイスブックにアップすると、360°の一周できる画像として認識されます。
→Facebook参照

 STAR WARSのようなオープニングを作る方法

DVDの作成でオープニングにスターウォーズのような文字が宇宙を飛んでいくような効果が欲しい場合、DRA-CADで簡単に作成することができます。(PDF参照)。

 室内の窓から見える景色を表現する方法

デジタルカメラで窓の外の写真を撮影し、必要に応じてトリミングや補正を行い、窓の外にスクリーンを作って貼り付けます(PDF参照)。

 90度曲がった階段のコーナー部分にRを付けた手摺を作成する方法

DRA-CADで手摺を作るには、ポリラインを作成して、「パイプ」や「簡単梁」コマンドを使って作成しますが、3次元編集画面では、3Dポリラインの連結や面取りはできません。
そこで行う方法としては、3次元編集画面上で手摺の中心線を結んだ3角形を作成し、「回転」コマンドで平面上に配置して、「2次元変換」→「ポリライン分解」し、コーナー部分に面取りをして「ポリライン化」→「3次元変換」→「回転」で元の位置に戻し、「簡単梁」で作成します。(PDF参照)。

 
 

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